フィッシングマックス芦屋店にお伺いした時、イカメタルでご一緒させていただいた松沢さんから、明石海峡の有漁船で「中オモリでアオリが良く釣れています」との情報をお聞きして、これは早速行かねばと思い釣行を計画しました
実は9月30日に釣行する前に何も考えず、動画の撮影に9月28日の午後便でプロスタッフの津井さんと須磨の純栄丸さんにお世話になりましたが、結果は散々!!お助けリグでも釣れましたが、わざわざ中オモリで釣れているのに、お助けリグで無理をして動画にする必要はなく、これではダメだと思い。9月30日に新しい釣り方でリベンジしました。
自分の中では中オモリ=お助けリグで大丈夫!という関東流のシャクリ船のイメージをしていました。
本来お助けリグを考えた理由は、f-cloudの雲船長と関東の大型遊漁船で中オモリのお客さんに混じり1個だけのティップランで超玉砕したのがきっかけで、いろんな地域で研究を重ねお助けリグが誕生しました。
神奈川のシャクリの大型遊漁船の船長にも、「ティップランならダメやけど、これなら大丈夫」とお墨付きを頂き、ある程度の自信も有りました。
自分がお世話になった関東の中オモリエギングのスタイルは、全員同じ長さのリーダー(4m前後)を取り、船長がこまめに4m上の水深をアナウンスして、4m上でシンカーをしゃくり、ボトムからリーダー分の4mの幅でフォールをさせてアオリを狙うというのが基本的なスタイルで、潮も激流ではなく、アオリも水面近くまで追いかけてくる事も有りました。
お助けリグの基本的な考え方は、誘いはブラックバスのアラバマ効果同様にフォール時に2個のアオリで誘い食わせは上のエギに食わせる!下のエギは船を立てる遊漁船の場合、一定の潮のアタリではなく、前後左右に船が動くため、下のティップランエギは安定しないため、アオリが近づいてきても、ヒットする食わせの間が発生しにくく、上部のエギはフリー状態のため常に、エギの方向は船の動きに対してクイックに反応するので、90%以上の確立で上部のエギにヒットします。
潮の流れの速い明石海峡でも上のエギがフリー状態なら、ほぼ上のエギにヒットしてきました。
明石海峡での乗り合い船でのエギングと関東の乗り合い船での、中オモリエギングの違いは圧倒的な潮の流れの速さです。
純栄丸の船長も言われていましたが、2ノット以上で潮が流れるアオリイカの遊泳層はボトムから1m以内、これが全ての答えかなと自分も思いました。
お助けリグの場合、リールを2回以上巻いた段階でアオリイカのいない層に突入します。どれだけ誘ってもアオリが泳いでいる層の上で必死にしゃくっているというのが1回目の結果でした。
途中から気付いてはいたものの、最後までやり通そうと思い最後までやった結果、見事にこけました。
そして2日後、今度はフィッシングマックス松沢さんの遊動式の釣り方をヒントにしてやったのが、中オモリ式エギングですが、実際のアオリ用の中オモリを使うのではなく、遊動式のウキ釣り仕掛けに使う、スイベルを利用したエギングをしてみました。
エギング用の中オモリ仕掛けではなく、どちらかと言えばヘビキャロスタイルのエギングです。
この方法により、見事にティップにはアタリが出るようになり、ボトムから1m以内を効率的に狙う事が可能になりました。
ロッドも色々と試してみましたが、最大25号のシンカーを使う必要が有り、1回のストロークが長い、新しいオーシャンウィップTR75Mがバッチリでした。
バチコンアジング同様に、重いシンカーを乗せてもベリーで受け止め、それでいて繊細なティップでアタリを取る。また新しいエギングのスタイルが自分の中でも出来ました。
潮が早いので、ティップが戻るという事はなく、全てティップインのアタリですが、しゃくったら乗っていたではなく、確実にアタリを取って合わせるティップインエギングです。穂先が戻らないのでティップランではありませんが(笑)
リベンジ成功!
ティップランが通用する海域で数を釣るティップランも楽しいですが、東京や大阪の近郊で毎日一人で乗れるエギング船でアオリを釣るというのも、エギングを広めていくという事では重要な事だと思っています。
明石近郊でも潮の状態でティップランが成立して、普通のティップランや、お助けリグを楽しむ事が出来る船も有ります。
自社の商品だけでアオリを釣るというのも大切かも分かりませんが、ティップランを公開した時も同じですが、まずアオリイカのエギングが楽しさを広める事が自分の中では重要だと考えています。
ティップランはあくまでもアオリイカを船からねらう一つの釣り方です。船アオリもお助けリグも同じで、ブラックバスを狙うのにいろんなリグが存在します。自分の中ではティップラン、ティップランプラス、シャクリエギング、それぞれ、その場所で一番マッチする方法で釣るのが楽しく、無理にそれを通そうとは全く思っていません。
2個付けるにはそれなりの理由があるからこそ、2個付けるので、ティップランをプロデュースした時同様に、中オモリエギングも明石海峡の様な激流の中で、エギングでより多くの釣り人に楽しんでもらうには絶対必要な釣り方だと思っています。
アオリイカを釣るには疑似餌で釣るにはエギしか有りません。先の付けるルアー(エギ)が同じなら、あとは場所により、リグを変えていくしか有りません。
バスフィッシングのワームでの釣り方でも、ノーシンカー、テキサス、ヘビキャロが有るように、エギングにもそれに近い物が有っても良いのではないでしょうか?
ティップランだけで釣りたい場合はティップランの出来るエリアか、明石海峡の釣場に合わせて釣り方を変えるのかはその個人次第です。
数釣りやモンスターを狙うエギング同様に、難しい場所で1パイのアオリイカを釣るのが本当に楽しいです。
明石の場合、釣る海域によって大きく釣り方が変わりますので、行く前にどこでエギングをするかを確認する必要が有ります。
ちなみに、神戸市垂水の利弥丸さんは、明石海峡でティップラン専門で出船されている日有るので、通常のティップランタックルで大丈夫ですが、激流の中でのティップランとなるため、エギ1個のティップランで、狙う事をオススメします、詳しくは利弥丸さんの出船スケジュールで確認をお願いします。
純栄丸さんは中オモリエギングのお客さんとの乗り合いになるので、ティップランの場合、トモかミヨシのみ可能です。